脳卒中や心筋梗塞の予防を目指した生活習慣病の管理を行っています。あなたご自身の健康管理に役立てて頂くことを目的とした以下の資料をご覧下さい 。 |
高血圧は脳卒中や心筋梗塞など生命にかかわる病気を引き起こす背景となる危険な要因の一つですが、高血圧それ自体では自覚症状のないことが多いため、サイレントキラーとも呼ばれています。血圧が高い状態は脳や心臓および全身の血管に常に負担をかけており、高血圧を放っておくと脳卒中が起きる危険が高まります。
もし、以下のような自覚症状が見られたら、脳卒中や心筋梗塞の可能性がありますので医療機関を受診しましょう。
・半身の麻痺やしびれを感じる。
・言葉をうまくしゃべれない。
・労作時に胸の痛みや息切れを感じる。など
高血圧症の原因として、塩分の摂り過ぎ、ストレスの蓄積、飲酒、睡眠不足、喫煙、運動不足といった生活習慣が大きく関わっています。そこで、次の章では、生活習慣の改善を含めた管理・治療の重要性についてお話しします。
日常生活の管理としては、十分に睡眠をとる、食べ過ぎない、塩分摂取を制限する、お酒を飲み過ぎない、ストレスを蓄積しない、ウォーキングなどの運動を実践することが挙げられます。食事療法や運動療法と並んで、降圧薬の内服を中心とした薬物療法も重要です。降圧治療により脳卒中や心筋梗塞の発症リスクを低下させることが可能です。
降圧治療による脳卒中・心筋梗塞発症の軽減 | |
疾患名 | 発症リスク |
脳卒中 | 38% 低下 |
心筋梗塞 | 16% 低下 |
心血管疾患死亡 | 21% 低下 |
全死亡 | 13% 低下 |
(高血圧ガイドラインより改変) |
当院では、一人一人の患者さんに合わせた降圧薬を選択し管理を進めます。
実際に内服する降圧薬は、一日1~2回の内服で血圧を下げる働きのあるものがほとんどです。服薬を開始し、数回の外来通院で落ち着くことをよく経験します。外来診療の際に十分な話し合いを行い、治療を続けて行きましょう。
また、高血圧を管理すれば脳卒中・心筋梗塞などの血管障害の予防になるだけでなく、全身の血管の動脈硬化を遅らせることで血管の老化を防ぎ、若々しい体を維持する手助けにもなります。希望される方には頚動脈エコーを受けて頂き、あなたの動脈硬化の程度を評価し治療に役立てます。
その他、血圧管理に関するご相談に対応し診療を行いますので、ご来院下さい。